2018年ロシアW杯得点王、イングランド代表FWのハリー・ケインがカタールW杯でも旋風を巻き起こす。
ケインは1993年生まれの29歳。幼少期はアーセナル、ワトフォードの下部組織を経て、2004年にトットナムの下部組織に入団。2010年にトップチームに昇格し、その後は2012年にノリッジ、2013年にレスターなど、4クラブのレンタル移籍を経て、2014年にトッテナムへ復帰した。
2014-2015年シーズンは、トットナムで得点を重ね、スターティングメンバーに定着。翌2015-2016シーズンを皮切りにこれまでプレミアリーグで3度の得点王に輝いた。また現在の2022-2023シーズンも着実にゴールを積み重ねているケインは、8月にプレミアリーグで通算185ゴールを記録。リーグ歴代得点数で単独4位に浮上した。
ケインの両足から放たれる鋭いシュートは、エリア外からでも相手チームの大きな脅威となる。また、ヘディングや足元のテクニックも目を見張るものがあり、強靱な体格を活かした前線でのポストプレーや献身的な守備も見逃せない。その多方面で類いまれなるプレーを繰り出す様子から、ケインは現代の万能型FWと称賛されている。
そんなケインの代表デビューは2016年に開催された欧州選手権。その後、代表でも信頼を勝ち取り主将を任されるほどに。2018年、リーグでの活躍そのままに挑んだロシアW杯でも主将を務め、グループステージでパナマ代表相手に圧巻のプレーを見せ、ハットトリックを記録。世界中の観客を大いに魅了した。決勝トーナメント1回戦のコロンビア代表戦でもゴールを決め、1大会で6ゴールの大暴れ。見事、得点王のタイトルを獲得。エールとしてキャプテンとして、イングランドのベスト4進出に大きく貢献した。
カタールW杯ヨーロッパ予選でも8試合12ゴールを記録しケインは得点王に。前大会では準決勝でクロアチア代表に破れ苦汁をなめたイングランド代表。その悔しさをバネにケインはカタールの地でゴールを量産する。