11月20日(日本時間21日)に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。ABEMAで全64試合が無料生中継されることを記念した番組『FIFA ワールドカップ歴代ベストゴールSP』(ABEMAで配信中)。キーワードで見るワールドカップスーパーゴールでは、「驚異のスピード 時速37キロからゴール」を特集した。
2014年ブラジル大会、優勝候補同士の対決となったスペイン対オランダ戦。後半、自陣からスペインボールを奪ったオランダは、得意のカウンター攻撃で相手ゴール前にロングボール。自陣から走り出したFWアリエン・ロッベンが俊足で抜け出し、名DFセルヒオ・ラモスを置き去りにしてボールに追いつきキープ。そのまま相手ディフェンス、GKを振り切ってゴールを決めた。
この快走劇のトップスピード時速37キロだった。100メートル走でロッベンがこの速度を維持した場合、なんと10秒28に相当する。オリンピックの男子100メートル参加標準記録が10秒05なので、いかに驚異的な速さだか分かる数字だ。
ロッベンへゴール前にパワーボールを──一世を風靡したオランダ代表の攻撃パターンを決定づける男となった。ロッベンは、このスペイン戦で2ゴール、同グループリーグ・オーストラリア戦で1ゴールの計3得点を挙げ、オランダの2大会連続準決勝進出に貢献、3位決定戦ブラジル戦でもPKも奪うなど勝利に貢献した。
18年ロシア大会・ヨーロッパ予選最終節スウェーデン戦で自身の2ゴールを挙げ2-0と勝利したものの、得失点差で予選敗退が決定したため、ロッベンは失意のうちに代表引退を表明した。