2022年11月20日より開催された「FIFAワールドカップカタール2022」。これまでワールドカップがテレビ中継される際、試合を盛り上げるためのテーマソングを設定するのが通例となっています。そこで、本稿では歴代のワールドカップを彩ったテーマソングを紹介します。
目次
- 「ワールドカップ2022」で使用されたテーマソングは?
- 「ワールドカップ」歴代のテーマソングとは?
- まとめ
「ワールドカップ2022」で使用されたテーマソングは?
4人組バンド・DISH//の「DAWN (in 2022)」がワールドカップ2022本大会に向けたサッカー日本代表応援プロジェクト「SAMURAI BLUE 新しい景色を2022」の公式テーマソングに決定しました。
ABEMA・テレビ朝日「ワールドカップ」番組公式テーマソングは、LiSAさんの書き下ろし楽曲「一斉ノ喝采(いっせいのかっさい)」でした。
「ワールドカップ」を含む、NHKの2022年サッカー番組全般のテーマソングはKing Gnuの「Stardom」。
フジテレビ「ワールドカップ」番組公式テーマソングは、幾田りらさんの書き下ろし楽曲「JUMP」でした。
■「DAWN (in 2022)」を歌うDISH//とは?
DISH//は北村匠海さん(Vo, G)、矢部昌暉さん(Cho, G)、橘柊生さん(DJ, Key)、泉大智(Dr)の4人で構成される、演奏しながら歌って踊るダンスロックバンドです。2011年12月に結成され、2013年6月にソニー・ミュージックレコーズよりシングル「I Can Hear」でメジャーデビューを果たしました。
2020年にはYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で北村さんが「猫」を歌う動画が大きな注目を集めました。また4人は個々でも活動も行い、北村さんは2017年公開の映画『君の膵臓をたべたい』で、第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、映画やドラマの話題作に数多く出演しています。
今回のテーマソング決定にあたり、北村さんは「僕ら自身にも新しい景色を沢山見せてくれた曲でもあるのが、この『DAWN』という曲です。音楽で、日本を背負って立つSAMURAI BLUEの力になれる。新しい景色と感動を、未来を。そして我々一人一人の真っ直ぐな想いが、歌に乗り、汗に乗り、笑顔に乗り、涙に乗り、空に乗り、選手や監督の皆様の元へ届いていくと信じています」とコメントしています。
■「一斉ノ喝采」を歌うLiSAさんとは?
2010年春、テレビアニメ「Angel Beats!」の劇中バンドGirls Dead Monsterの2代目ボーカル・ユイ役の歌い手に抜擢され、2010年5月にGirls Dead Monster名義のシングル「Thousand Enemies」をリリースし、2011年4月にLiSA名義のミニアルバム「Letters to U」でソロデビューを果たしました。
2019年4月にシングルリリースしたテレビアニメ『鬼滅の刃』のオープニングテーマ「紅蓮華(ぐれんげ)」が大ヒットを記録し、2019年末には『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしました。2020年には映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌「炎(ほむら)」で「第62回日本レコード大賞」大賞を受賞しました。
LiSAさんは「一斉ノ喝采」に込めた思いについて「この数年で、大変な思いをした方も多くいらっしゃると思いますが、その中でも昨日をはみ出して乗り越えた先に、皆さんでいつかまた一斉ノ喝采ができる日が訪れることを願って作りました。まずは一番近い未来で、皆さんと一緒に声を出して喝采し合えるような日が来ることを願ってこの曲を歌いたいと思います」とコメントしています。
■「Stardom」を歌うKing Gnuとは?
東京藝術大学出身のクリエイター・常田大希さん(Vo, G)率いるミクスチャーバンドです。2019年1月にアリオラジャパンよりメジャーデビューアルバム「Sympa」を発表し、2月には日本テレビ系土曜ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌「白日」を配信リリースし、King Gnuにとっての最大のヒット曲となりました。
「Stardom」のコーラスには“ULTRAS”と呼ばれるサッカー日本代表サポーターが参加しています。常田さんは「Stardom」発表に際し、「何年か前に『飛行艇』という曲を作った時、あちこちのスポーツ会場や、様々なスポーツ選手たちが入場曲やテーマソングとして用いてくれていました。その光景を目の当たりにした時、そうだ! 一戦一戦に全身全霊を賭けるスポーツ選手はもちろんのこと、大変な時代を生き抜く全ての人々の、今日を生き抜くエネルギーになるような音を俺は鳴らしたかったのだと気付きました。そう思い立って作ったのが『Stardom』です」とコメントしています。
2022年11月16日、King Gnuが第73回NHK紅白歌合戦(2022年12月31日放送)に出場することが発表されました。King Gnuの紅白出場は通算2回目です。また紅白で歌う楽曲も「Stardom」となります。
■「JUMP」を歌う幾田りらさんとは?
幾田さんは個人の音楽活動と並行しながらikura(いくら)名義で、音楽ユニット・YOASOBIのメンバーとしても活動していることで知られています。また、アコースティックセッションユニット・ぷらそにかにも、2017年に加入してから2021年8月に卒業するまでの4年半の間、メンバーとして活動していました。疾走感あふれるナンバー「JUMP」曲中のシンガロングパートは、ぷらそにかのメンバーが担当しています。
幾田さんはテーマソングを担当するにあたり「幼い頃からテレビの前で一家で熱狂してきたワールドカップのテーマソングに携わることが出来て、感慨深く、嬉しい気持ちでいっぱいです」とコメントしました。その上で「選手の皆さんやサポーターの皆さんが口ずさみ、双方を繋ぐ架け橋のような歌になっていただけたら嬉しいです」と思いを明かしています。
「ワールドカップ」歴代のテーマソングとは?
「ワールドカップ」がテレビ中継される際、試合を盛り上げるための放送テーマソングがテレビ局別に設定されるのが通例となっています。歴代テーマソングは以下の通りです。
■歴代日本テレビ系列ワールドカップテーマソング
- ・2018年ロシア大会/NEWS「BLUE」
- ・2014年ブラジル大会/NEWS「ONE -for the win-」
- ・2010年南アフリカ大会/flumpool「reboot ~あきらめない詩~」
- ・2006年ドイツ大会/GAKU-MC / 桜井和寿(Mr.Children)「手を出すな!」
- ・2002年日韓大会/Dragon Ash「FANTASISTA」
■歴代TBS系列ワールドカップテーマソング
- ・2018年ロシア大会/EXILE「Awakening」
- ・2014年ブラジル大会/関ジャニ∞「RAGE」
- ・2010年南アフリカ大会/TEARS FOR FEARS「SHOUT」
- ・2006年ドイツ大会/TOKIO「Get Your Dream」
- ・2002年日韓大会/大黒摩季「アイデンティティ」
■歴代フジテレビ系列ワールドカップテーマソング
- ・2018年ロシア大会/RADWIMPS「カタルシスト」
- ・2014年ブラジル大会/歌劇アイーダ「凱旋行進曲」
- ・2010年南アフリカ大会/歌劇アイーダ「凱旋行進曲」
- ・2006年ドイツ大会/矢井田瞳「STARTLiNE」
- ・2002年日韓大会/歌劇アイーダ「凱旋行進曲」
■歴代テレビ朝日系列ワールドカップテーマソング
- ・2018年ロシア大会/サラ・ブライトマン「A Question Of Honour」
- ・2014年ブラジル大会/サラ・ブライトマン「A Question Of Honour」
- ・2010年南アフリカ大会/サラ・ブライトマン「A Question Of Honour」
- ・2006年ドイツ大会/SMAP「buzzer beater」
- ・2002年日韓大会/B'z「熱き鼓動の果て」
まとめ
ワールドカップ2022本大会に向けたサッカー日本代表応援プロジェクト「SAMURAI BLUE 新しい景色を2022」の公式テーマソングはDISH//の「DAWN (in 2022)」でした。ABEMA・テレビ朝日「ワールドカップ」番組公式テーマソングは、LiSAさんの「一斉ノ喝采」、「ワールドカップ」を含む、NHKの2022年サッカー番組全般のテーマソングはKing Gnuの「Stardom」、フジテレビ「ワールドカップ」番組公式テーマソングは、幾田りらさんの「JUMP」となっていました。
「ワールドカップ」がテレビ中継される際、試合を盛り上げるための放送テーマソングがテレビ局別に設定されるのが通例となっています。