日本代表の守田英正は現在スポルティングCPに所属。中盤として必要なあらゆる能力を持つ万能型のMFが11月9日に世に出したのが『「ずる賢さ」という技術 日本人に足りないメンタリティ』(幻冬舎)だ。同著では、守田がいかにしてW杯で日本が勝つかについて綴っている。
カタールW杯で日本はドイツ、コスタリカ、スペインと対戦。守田の第一印象は「ヨシッ!」という前向きなものだった。
守田がはじめてリアルにW杯を意識しだしたのは、2021年1月にポルトガル1部のサンタ・クララへ移籍したときだったという。「欧州組」「国内組」という分け方は好きではないと前置きしながらも、「欧州組」への仲間入りを果たしたことで、代表のポジション争いに加わる準備ができことを感じて、W杯が「憧れの舞台」から「出場して勝ちたい大会」に変化したという。
守田によれば、日本の勝ちパターンが見えたのはドイツ遠征だったそう。アメリカとエクアドルと対戦したこの10日間の遠征について、守田は「日本代表は次のステージに突入したと思う」と振り返る。
森保一監督の「チームを良くしたい」という想いが伝わるなか、ミーティングの回数が増え、チームの呼吸が合い、W杯経験者からの体験談が共有されるなど、チームの一体感がさらに高まったのだとか。
また、チームメイトと映像を観ながら分析したという第一戦のドイツの弱点についても解説している。まずは初戦のことしか考えていないという守田。自身の身を犠牲にしてでもグループステージを突破したいという、彼の決意もぜひ同著でチェックしてほしい。
photo:徳丸篤史 Atsushi Tokumaru