ベルギー代表に屈したロシア大会を経験も、今大会は「挑戦のような気持ち」

 カタール・ワールドカップ(W杯)で、日本代表は史上初のベスト8進出を目指している。前回のロシア大会はベスト16のベルギー代表戦で、2点をリードしながら同点に追い付かれ、延長戦の突入を目前に決勝ゴールを決められて2-3で敗れた。

 今大会で2度目のW杯出場を目指すMF柴崎岳(レガネス)は、現在の心境について「良くも悪くも、そこまであまり考えていない。前回大会のリベンジだとも思っていない。また新たな大会として捉えている。自分が試合に出ようと、出なかろうと、日本代表というチームの中で、自分のやるべきことというのは整理ができている。そういう意味では自然な心持ちでいる」と言い、『リベンジ』という捉え方に否定的な考えを述べた。

「『リベンジ』というのは、よく言われることで、ストーリー的にはそうかもしれませんが、どちらかというと、森保ジャパンが、このカタールの地で何を作っていけるかという挑戦のような気持ちです」

 過去にW杯の優勝経験のあるドイツ代表との試合は、まさに日本にとって挑戦になる。ドイツの強みについて「相手も中盤に強みを持っているチーム。ポジション的に言えば、そこのバトルが重要になってくる」と、自身を含めた中盤での争いが鍵を握ると語った。

 逆転負けを喫したカナダ代表戦(1-2)では、フル出場して先制点をアシストするだけでなく、その後も決定的なパスを多く配球していた柴崎。中盤より前で唯一、W杯のピッチに立った経験のある背番号7は、ピッチ内外でチームへ貢献することだけを考えている。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)