優勝も狙えるだけのメンツは揃っている
25日にガーナとのカタールW杯初戦を迎えるポルトガル代表。中心選手であるFWクリスティアーノ・ロナウドが世間を騒がせているが、チームはそれをあまり気にしていないようだ。
今季は家庭の事情によりプレシーズンツアーに参加せず、10月のトッテナム戦では試合終了前にロッカールームへ引き上げてしまうなど、所属先のマンチェスター・ユナイテッドで何度か問題行動を起こしていたロナウド。先日公開された番組のインタビューでは、クラブやエリック・テン・ハーグ監督に対する不満を述べており、マンUは双方合意の上でロナウドがクラブを去ることを発表している。
こうなると気になるのはポルトガル代表への影響だ。物議を醸したインタビューの後、マンUのMFブルーノ・フェルナンデスが代表でロナウドと再会した際の動画が拡散され、対応が素っ気ないのではないかということが話題になった。DFディオゴ・ダロトにとってもロナウドはマンUの元チームメイトであり、このあたりの人間関係が多少ギクシャクしている可能性も否定はできない。
しかし、英『BBC』によれば、B・フェルナンデスはロナウドへのリスペクトを示しており、ポルトガル代表がこの問題にノータッチであることも明かしている。そして何より、目の前のW杯に集中していることを強調した。
「この話題について話し合ったことはない。僕たちはみんな、代表チームとW杯に集中している」
「クリスティアーノにとって、そして僕たち全員にとって、ポルトガルのためにプレイすることがどれほど重要かはわかるだろう。すべての選手の夢なんだ。僕たちは100%代表チームに集中しているし、自分たちが何をしなければならないかもわかっている」
「不快感はないよ。クリスティアーノと一緒にプレイできたことは光栄だし、クラブレベルでの夢でもあった。クリスティアーノはいつも僕にインスピレーションを与えてくれたし、マンUで彼と一緒にプレイできるなんて夢のようだった。でも、永遠に続くものがないことも分かっている」
今回のポルトガル代表は、ベテランのロナウドやDFペペ、中堅のB・フェルナンデスやFWベルナルド・シウバ、若手のFWジョアン・フェリックスやFWラファエル・レオンなど、より多くの才能がひしめき合っており、団結した時に生まれるパワーは計り知れない。B・フェルナンデスの本心はわからないが、ひとまずロナウドの引き起こした一連の騒動が代表に悪影響を及ぼしていないであろうことは、ポルトガル国民にとって朗報だろう。