日本代表DF吉田麻也(34)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)で活躍。ブンデスリーガ(ドイツ1部)のシャルケでも副キャプテンとしてチームをけん引する中、ドイツ誌『ビルト』が同選手とシャルケの契約内容を報道。クラブの今季成績次第では今季限りで退団する可能性もあるようだ。

 吉田麻也は今年6月にサンプドリアを契約満了により退団すると、翌月にシャルケと1年契約を締結。今季ここまでブンデスリーガ全試合で先発出場しているが、シャルケはリーグ戦15試合を終えて勝ち点9の獲得にとどまり、最下位に低迷。チーム全体の失点数は「32」と17位VfLボーフムに次いで2番目の多い数字となっている。

 またドイツメディア『シュポルト1』が今月9日報じたところによると、トーマス・ライス監督は「吉田麻也を含めて、全員がもう一度自分自身を証明しなければならない。ポジション争いはオープンだ」とコメント。吉田麻也のレギュラーを確約しない方針を明かしたという。

 そんな中『ビルト』は13日、「シャルケはリーグ最下位に低迷する中、吉田麻也が救いの奇跡を起こせば、本当に報われることになる」とした上で、「シャルケがブンデスリーガに残留した場合、吉田麻也も残留する。その場合、彼の契約は今季終了時に切れるのではなく、自動的にもう1年延長される」と報道。

 「吉田麻也は25試合以上でプレーしなければならない。今のところ、彼はそれを簡単に達成することが可能だ。すでにリーグ戦15試合、カップ戦2試合に出場している」と、契約期間延長の条件に出場試合数があることを指摘している。

 そして吉田麻也のパフォーマンスについて「32失点という点から、吉田麻也はこれまで問題の一部と考えられてきた。スピード不足という理由で物議をかもしている。しかしシャルケでこのまま活躍すれば、解決策になりうる」と説明。シャルケが2部降格となった場合の去就については「吉田麻也は退団するだろう」と綴っている。

 なお吉田麻也は今月13日、自身のインスタグラムアカウントを更新。近日中にドイツへ戻り、シャルケに再合流することを明かしている。またシャルケは1月21日のブンデスリーガ再開初戦で、日本代表MF鎌田大地(26)や元日本代表MF長谷部誠(38)らを擁するアイントラハト・フランクフルトと対戦する。

 吉田麻也の去就については、カタールW杯終了直後にJ1リーグ所属複数クラブによる同選手獲得調査が報じられているが、シャルケでの契約延長を勝ち取るために残留する可能性も考えられる。