モロッコ代表のワリド・レグラギ監督が13日、FIFAワールドカップカタール2022の準決勝・フランス戦に向けた意気込みを語った。スペイン紙『アス』が様子を伝えている。
モロッコはここまでクロアチアと引き分け、ベルギー、カナダ、スペイン、ポルトガルを撃破。アフリカ勢初のベスト4進出と躍進を遂げ、大会に旋風を巻き起こしている。それでもなお、レグラギ監督はさらに上を目指す意欲を示した。
「勝って決勝に進出したい。この目標を達成するために、何でもする準備は出来ている。明日には並外れたエネルギーがある。準決勝に進出したことで満足はしていない。勝つ唯一のチャンスだ。疲れていないし、明日は走る」
「この大会で最高のチームであるブラジルは敗退していて、準決勝にはいない。もちろん、我々はハングリーだ。繰り返すが、自信があるし、疲れていない。我々にはチャンスがあるし、それを無駄にはしたくない。40年も待ちたくはない。我々は多分クレイジーだ」
また、ロマン・サイス(ベシクタシュ/トルコ)やナイフ・アゲルド(ウェストハム/イングランド)など、負傷者が出ている現状についても語っている。
「ケガも多いが、順調に回復している。ハイレベルな医療スタッフがいる。良い知らせを持っているよ。いつものように、ギリギリまで待つ」
そして、対戦相手フランスのキリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン/フランス)やディディエ・デシャン監督についても言及した。
「(アクラフ・)ハキミは、自分よりもエンバペをよく知っている。私達は“アンチ・エンバペ計画”など立てるつもりは無い。悲しいことに、(警戒が必要なのは)彼だけではない。(アントワーヌ・)グリーズマンのライン間でのレベルを見ると… でも、ハキミは偉大なチャンピオンだから、心配はしていない」
「大会が進むにつれて、試合は難しくなる。素晴らしいクオリティーを持った監督、世界最高の監督を擁する世界王者と対戦する。我々は驚きを生み出すために、多くの野心を持って、W杯決勝に進むため、出来ることを続ける」
フランスが世界王者の意地を見せるか、それともモロッコの躍進物語が決勝まで続くのか。運命の準決勝第2試合は、日本時間15日午前4時キックオフ予定だ。