三笘薫→田中碧の決勝弾が世界的な議論に
森保一監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)でドイツ代表とスペイン代表を破り、決勝トーナメント進出を果たした。スペイン戦(2-1)の決勝弾はMF三笘薫(ブライトン)のアシストをめぐって論争が起きたが、米経済誌「フォーブス」は改めてそのシーンを振り返っている。
世界的な論争となったのは、日本対スペイン戦の後半6分のシーンだ。MF堂安律が送ったグラウンダーのボールがファーサイドに抜け、三笘が戻して中央でMF田中碧が押し込んだ。三笘のタッチの際、ゴールラインを割っていたのかどうか際どく、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が確認。最終的にインプレーが認められ、日本の勝ち越し弾となった。
後日、FIFAがツイッターでVARが確認した映像を公開。試合時には明かされていなかった正確な映像が公にされ、事態は収束している。
W杯も準決勝まで進んだなか、「フォーブス」は今大会における判定を総括する記事を投稿。カードが乱発された準々決勝オランダ代表対アルゼンチン代表の一戦やレフェリングの傾向などについてまとめつつ、記事の最後には“三笘の1ミリ”にも触れられている。
「テクノロジー関連では、いくらかの議論を呼んだものの、レフェリーたちは推測よりも確固たる証拠に基づいて判定が下せるようになった。これは良いことでしかない。いまだに三笘薫の決勝アシストがなぜ認められたのか理解できない人々もいるようだが、白線ギリギリのところでボールは残っており、レフェリーが肉眼で判定するのは無理だった」
時にはルール自体が槍玉に挙げられるなど、様々な議論を呼んだシーンだったが、今大会におけるテクノロジー運用のプラス面を象徴する出来事だったと指摘していた。(FOOTBALL ZONE編集部)