トッテナムのアントニオ・コンテ監督が、12月26日に行なわれるブレントフォード戦を前に会見に出席。プレミアリーグの早期再開に不満を露わにした。現地紙『Daily Mail』が伝えている。
リオネル・メッシを擁するアルゼンチンがフランスとの死闘を制し、36年ぶりのワールドカップ(W杯)制覇を果たしてから8日、プレミアリーグの後半戦がスタートする。
トッテナム勢はカタールW杯に12選手が出場。守備の要クリスティアーノ・ロメロ(アルゼンチン)、守護神ウーゴ・ロリス(フランス)は決勝、エースのハリー・ケインも準々決勝まで戦っており、複数の主力が十分な休養を取れていない。
コンテ監督は「奇妙な状況だし、正直言って、ワールドカップからたった1週間で、こんなに早くプレーするなんて、本当に嬉しくないよ」と訴えている。
「これだけ多くの選手がこのような大会に出場すると、コンディションが万全ではないので、簡単にはいかないのが普通だ。一方、ワールドカップに出場しなかった選手たちは、4週間のトレーニングでコンディションは万全だ。戦術面でも、肉体的な面でもたくさん働いている。今、彼らはワールドカップを終えた選手たちよりも良いレベルにある。
ブレントフォード戦では最善の決断をしなければならないと考えている。片方には4週間一緒に本当によく働いた選手がいて、もう片方にはワールドカップで働いて今はトップではない選手がいる」
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先日には、ロメロは確実にメンバーから外れ、ロリスはベンチスタートの方針を明かしていた。また、ロドリゴ・ベンタンクールも出場停止で欠場するが、ハムストリングに軽い問題があり、リシャルリソンとルーカス・モウラにも怪我の問題がある。
指揮官はプレミアリーグでここまで先発がなく、わずか86分のプレータイムに留まっているルーカスについては、こう語った。
「彼は解決策を見出すのにかなり苦労しているようだ。確かに難しい状況だ。私のチームには良い選手がいるのに、使えないのだから。彼がいないようなものだ。彼について今後どうなるかは分からない」
緊急事態のトッテナムは、マンチェスター・シティを撃破して中断期間に入ったブレントフォードを相手に、復帰明け初戦を白星で飾れるか。出場機会の限られていたハングリーな選手たちの活躍に注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部