先日大きな話題になったアメリカ代表監督グレッグ・バーハルターの「DV事件」。

その事件が発覚したきっかけはアメリカサッカー連盟への告発で、それを受けてバーハルター氏は17年前の事件を告白したほか、連盟はそれらの事件を調査することになった。

バーハルター氏はノースカロライナ大学の学生だった18歳のころ、交際していた現在の妻ロザリンドを暴行したことがあったという。

この事件は家族や友人には知らされていたものの、警察に報告されたことはなかった。数カ月後には話し合いの末に和解しているとのこと。

その事件が今回問題となったのは、12月11日に行われた告発だったという。『The Athletic』の報道によればそれを行ったのはダニエル・レイナという女性。

ダニエル・レイナは、かつてのアメリカ代表選手クラウディオ・レイナの妻であり、そして現代表選手ジョヴァンニ・レイナの母親だった。また、ロザリンド・バーハルターとは大学時代のチームメイトでルームメイト、かつ親友であったという。

ダニエル・レイナは『The Athletic』に以下のように声明を発表したとのこと。

ダニエル・レイナ

「詳細は省くものの、昨日グレッグ・バーハルターが供述したものは、あの夜の暴行を著しく軽微なものに装っている。

ロザリンドは私の親友であった。私はトラウマを抱えた彼女をサポートした。それから立ち直るには長い時間がかかったが、最終的に私は彼に恵みと許しを与えた。

ジョヴァンニにも同じように恵みを与えてほしかったし、期待していた。だからこそ、今の状況はとても残念なものだ」

ジョヴァンニ・レイナは先月まで行われていたワールドカップでアメリカ代表のメンバーに入っていたが、大会中に規律違反があったとして罰則を受けていた。

母親のダニエルはそれを不服に思い、グレッグ・バーハルター氏の事件を告発することにしたという。

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この告発はクラウディオ・レイナやかつての代表FWブライアン・マクブライド、アメリカサッカー連盟のディレクターであるアーニー・スチュワートも承認したものだそうだ。