KOの瞬間、コーナーに駆け上がって観客にアピールした那須川
またしてもKO勝利だ。それも圧巻の1R決着。5月20日のRISE後楽園ホール大会、超満員の観客が見つめる中、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級タイトル防衛戦に臨んだ“神童”那須川天心は、挑戦者の“アベンジャー”ライアン・シェーハンに1ラウンドKO勝利を収めた。
「隙があったら開始10秒でも倒しにいく」という言葉通りの速攻だった。ボディブローをヒットさせ、「相手が嫌がってるのが表情で分かりましたね」という那須川は、スピーディーな右のジャブから左のボディストレート。いつもはボディへのフックが多いのだが、今回はストレートを集中的に練習してきた。それはライアンがムエタイスタイルで、ガードを開き気味にして正面を向いて闘ってくるからだという。