2000年代前半、地上波でK-1、PRIDEを始めとした格闘技が普通に流れ、高視聴率を獲得していた。もっとも多くの人がテレビを観るであろう大晦日の夜には、格闘技大会が紅白歌合戦の向こうを張り、オンエアされていたのである。特に2003年は、日本テレビがINOKI BOM-BA-YE(猪木祭)を、TBSがK-1系の「Dynamite」を、フジテレビが「PRIDE男祭り」を中継し、格闘技が最も盛り上がった年となった。その後、地上波から格闘技中継は続々と消滅し、格闘雑誌「ゴング格闘技」が2017年4月発売号をもって休刊。格闘技は今、盛り上がっているのか? かつての「ブーム」と今はどう違うのか。「ゴング格闘技」の休刊号の表紙を飾った柔術家で格闘技道場のパラエストラ東京代表の中井祐樹氏(46)に聞いた――。