2000年代中盤「格闘技ブーム」が存在した。K-1、PRIDEの興行では、東京ドームや国立競技場といった巨大な施設を満席にし、地上波で中継された。K-1のマイク・ベルナルドがカミソリのCMで「キレテナーイ」と叫んだり、ボブ・サップがバラエティ番組を席巻するなど、格闘技が日常に近い場所に存在した。
身近に感じられることで、格闘技を始める人も増えると思われるだろうが、実際はどうなのか。地上波で大会が放送されることもめっきり減った今、いかにして格闘技の門戸を叩けばいいか、どんな人が向いているのか、柔術家で格闘技道場・パラエストラ東京代表の中井祐樹氏(46)に話を聞いた――。