現在の総合格闘技の世界で誰が最強か?というのは、多くのMMAファンの間でしばし議論になるトピックの一つだ。一つは階級を超えた「パウンド・フォー・パウンド」という指標もあるが、「やはりヘビー級が最強」という意見も少なくないだろう。そのような意味では現UFCでヘビー級王者スティーペ・ミオシッチは、「現世最強の男」という表現がふさわしい1人かもしれない。
レスリングやボクシングなど、総合格闘技の世界に各分野の格闘技エリートが名を連ねるようになって久しいが、ミオシッチの経歴を見ると、アマチュアボクシングの頂点の一つゴールデングローブの王者で、レスリングとムエタイの経験者、さらに高校時代は野球、フットボール、レスリングでスポーツ賞を獲得するという、本当の意味でオールラウンドのスポーツモンスターといえる存在だ。