「カモ~ン!」驚異の“ノーガード”にファン騒然 身体をくねらせ挑発も、よもやのスプリット判定に「打たせすぎだから…」
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 ボコボコに殴る蹴ると対戦相手を一方的に追い詰めておきながらも、試合後半は対戦相手に顔面を殴らせる余裕の“ノーガード”パフォーマンスまで披露。しかし、その結果よもやのスプリット判定に持ち込まれると、視聴者からは「顔面で受けすぎ」「ジャッジがおかしい」などさまざまな反響が寄せられた。

【映像】驚愕のノーガード戦法

 2月26日にシンガポールで開催されたONE Championship「ONE:FISTS OF FURY」に出場したロッタン・ジットアンノン(タイ)がキックボクシング・ルールでタギール・カリロフ(ロシア)と対戦。終始圧倒し試合後半には相手に「殴ってみろ」とアピール、顔を殴らせくねくねとダンスを見せる余裕の戦いぶりに、解説も「これロッタンだから許されるんですよ」と呆れた様子だった。

 日本では那須川天心との対戦で闘志むき出しのファイトを披露して一躍有名になったロッタン。ONEではムエタイのフライ級王者として手が付けられない強さを誇るロッタンだが、ONEで迎えた初のキックボクシング戦だ。対するカリロフはこの日、代打出場。強気な激闘派ということで真っ向から打ち合う試合が期待された。

 ロッタンにとってはONEムエタイ戦のオープンフィンガーではなく通常のグローブ着用や、慣れないキックルールなど幾つかの懸念材料こそあったが、蓋を開けてみれば通常運行の“破壊神”そのものだ。

 開始すぐに圧をかけ距離を詰めるとケージ際で連打、負けん気の強いカリロフも連打で返すと、ロッタンは自分の顔面をはたいて気合を入れ、ギアを上げてさらに連打。いきなり沸点に達したド突き合いにABEMAで解説を務めた大沢ケンジが「火に油を注いだ」と反応すると視聴者も「早すぎる」「魅せるねえ」「いきなりノーガード」と大盛り上がりだ。

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 一方のタギロフも距離を取りながら反撃に出るが、単発になりがち。対するロッタンはケージ際で数をまとめてボコボコに相手を殴る。カリロフが後退すると、「カモ~ン」と雄叫びを上げ、いつもの「もっと来いよ」ポーズまで飛び出す始末。ラウンド終了のゴングが鳴ると「ウォー」と声を上げ、腕を突き上げアドレナリンは全開だ。ゲスト解説の朝陽P.K.センチャイムエタイジムも「(ロッタンは)息がひとつも切れてないですね(笑)」と無尽蔵のスタミナに苦笑いしかない。

 2ラウンド、カリロフもスイッチするなど対策を試みるが、グイグイ前に出てボディ、顔面と殴りまくるロッタンに為す術もない。意気消沈ぎみのカリロフにロッタンが再び「殴ってこい」と凄み、実況の西達彦アナウンサーも「街なかで喧嘩を売ってるような表情です」と思わず口にするほど劇場型のファイトスタイルは、3ラウンドに入るとさらに過激なものとなる。

3ラウンド、さらにギアを上げたロッタンは、力のこもったミドルとパンチでカリロフを公開処刑。ズルズルと下がるだけの相手を追い回すと、カリロフが起死回生のバックブローを繰り出した。見事に顔面をとらえたまではよかったが…ロッタンは表情を変えずに顔面パンチで返り討ちに。しかも顔を突き出し「殴れ」のポーズ、やや困惑ぎみのカリロフが一発、二発、三発、四発とパンチを放つと、「効いてないぜ」と言わんばかりに身体をくねくねとウェーブさせ、余裕のアピールを行った。

 その後もカリロフのパンチを顔面であえて受け続けたロッタンに対して大沢は「それは貰っていることになるぞ」とツッコミを入れると、朝陽も「これロッタンだから許されるんですよ。グローブならまだわかりますけど、オープンフィンガーでやるのは頭がおかしいですね」と呆れたように話した。

 誰がみてもロッタンが一方的にダメージを与えた試合だったが、終わってみればまさかのスプリット。“顔面で受けるパフォーマンス”が原因だったのか…この結果に実況席が「え? 割れてる」と困惑でざわつけば、視聴者からも「割れるわけない」「顔に打たせるからカウントされたんだろう」「打たせすぎだから…」と様々な意見が寄せられた。

 明らかに実力差があった試合にも関わらずジャッジが割れた理由について、改めて朝陽は「(強いていえば)3ラウンドのノーガードと、1ラウンドで捕まえきれなかった点ですかね…」と釈然としない様子ではなせば、西アナウンサーも「余りノーガードで相手を挑発してはいけませんということなのでしょうかね…」と苦し紛れに総括していた。

【映像】驚愕のノーガード戦法
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