短い時間で多くの気持ちを吐露し続けていた最中、みるみる目が潤んだ。リーグ2度目の優勝を目指し、ファイナルシリーズ進出を果たした赤坂ドリブンズ。結果、4位に終わった後の記者会見で、涙を見せたのは丸山奏子(最高位戦)だった。チームとして4位だったことも悔しいが、それよりも自分が貢献できなかったこと、さらにはプロとしての「欲」によって、バランスを崩したことへの後悔が、涙を押し出した。「本当にチームの方に申し訳ない部分があったなと思って…」。絞り出した言葉と思いは、右往左往していた1年目の“まるこ”ではなく、Mリーガー丸山奏子のものだった。