2006年3月3日、高知県・旧春野町で起きたスクールバスと白バイの衝突死亡事故。そこに残されていた1組のブレーキ痕がスクールバスに過失があるという決定的な証拠となった。一審の高知地裁では、スクールバスの運転手に対し禁固1年4ヶ月の実刑判決。しかし、その後ブレーキ痕をめぐる数々の疑問が噴出した。
事故は道路脇の駐車場から出たスクールバスが右折しようと道に出た中央分離帯付近で、右方向からきた白バイと衝突したというもの。スクールバスに乗っていた遠足帰りの中学生22人と教師ら3人には怪我はなかった。この事故でバスを運転していた片岡晴彦元運転手が安全確認を怠り、車道に侵入したとして業務上過失致死罪に問われた。