40年前の教訓生かされなかったブロック塀倒壊事故、前気象庁長官は「意識薄れない努力」訴え 2018/06/20 03:10 拡大する 大阪北部地震による壁の倒壊で9歳の女児が死亡した事故で、大阪府・高槻市の教育委員会は壁が違法建築だったとして過失を認めた。 高槻市立寿栄小学校は1974年、プールの道路側にフェンスを設置したが、その後目隠しのためブロック塀に付け替えられた。ブロック塀は高さ1.9mの基礎部分の上に、1.6mある8段のブロックが積まれたもの。この8段のブロック部分が地震で倒壊した。 建築基準法で定められているブロック塀の規格は高さ2.2m以下。しかし、今回倒壊したブロック塀は基礎部分と8段のブロックを合わせると高さ3.5mに達する。そのため、高槻市は法令違反にあたるという見解を示したが、そのほかにも問題があったのが「控え壁」がなかったこと。控え壁は、倒壊を防ぐために基礎と塀を固定する役割を果たす塀のことで、これがあることで地震が起きても倒れにくくなるという。 続きを読む