マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏が、トイレの開発に力を注いでいる。金額にして2億ドル、日本円でおよそ200億円も費やし、トイレを開発しているのだ。一体、なぜなのだろうか。
 世界のトイレ事情を徹底的に取材した『うんちの行方』の著者、神舘和典氏は「アフリカやインドなどの開発途上国では、トイレが整備されておらず、細菌感染で(年間)300万人が命を落としている」と話す。
「トイレでうんちしても下水がない、浄化する施設がない、底がぐちゃぐちゃになっている。そんな汚いところでしたくないから、そこの地域に住んでいる人は川でうんちをする。でも、その川の水は飲み水にもなっていて、しかも子供がピチャピチャ遊んでいる川。それによって細菌感染で300万人が死んでいる。それを何かの方法で解決できないかとビル・ゲイツ氏が考え始めた」