新型コロナウイルスの感染拡大により逼迫を続ける医療提供体制。実は現在、ほとんどの病院でコロナ感染症以外の入院患者との面会が制限されており、終末期のガン患者などが苦痛を和らげるため入院する緩和ケア病棟に至っては、実に98%の病院が面会制限を行っている。
 去年3月に大規模な院内クラスターが発生して以来、より一層の注意を払って治療を続けてきた永寿総合病院のがん診療支援・緩和ケアセンターでは、“オンライン面会”のサポートを行っている。患者とその家族に残された、限りある時間。それを一緒に過ごすことができない現状に、医師としてどう向き合っているのだろうか。センター長の廣橋猛医師に話を聞いた。