「入院も一日では見つからない。今までだったら入院すればその場で決定だったのが、最近は二日三日、もっとかかっている人もいるという状況」
 入院が必要な状態でもすぐにはできない現状を話すのは、東京・板橋区を中心に在宅医療を提供する、やまと診療所の石川元直医師。新型コロナウイルスの蔓延までは、「自宅で自分らしく死ねる世の中を作る」を理念に、患者の最期と向き合ってきた診療所だが、今は保健所からの要望で自宅療養中のコロナ患者の往診を行っている。