「やっぱり過去だとは思っていないので。今でもやっぱり申し訳ないという気持ちはあります」
 そう話す村山順一さん(30代、仮名)は出所者だ。中学生当時、育ての親が本当の親ではないことを知ったことで非行に走るようになり、暴力団の準構成員になった村山さん。しかし、どんな過去があったとしても、人を殺していいという理由にはならない。無免許運転によるひき逃げを起こし、被害者の男性は死亡。さらに車を処分、証拠隠滅を図っていたことなどから約15年間服役した。