自動追尾する警備用をはじめ、建築現場での測量用、離島間や僻地での物流用、さらには医療分野にまで、活躍の場を広げているドローン。個人向け市場も盛況のようで、ビックカメラ有楽町店の長谷拓映主任は「趣味でやられる年輩の方もいるし、若い方が旅行前に購入することもある」と話す。
山口県の刑務所の巡回警備にも導入されている警備会社のセコムの「セコムドローン」は、飛行から帰還、充電までを完全自律で行う。定点監視カメラに比べて死角が少なく、自動追尾もできるため、不審車両のナンバーを撮影し、その後侵入者を自動で追尾。証拠映像を撮影していくといった活用場面が想定されている。同社技術開発本部の神山憲マネージャーは「侵入者が入ってきた時に飛ばし、我々がオペレーションで警察に証拠を提出する。また、人が行きづらい高い場所なども簡単に巡回できる」と話す。