"働き方改革"が叫ばれる時代にあって、1日19時間労働に3時間睡眠という人もいる職業、それが漫画家だ。街の人たちも「毎週毎週描いて大変な仕事なのではないか」「休みがないイメージ。プライベートがないのではないか」「売れないとお金が入ってこないので、生活はキツイのではないか」といったイメージを抱いているようだ。
漫画家歴36年のベテラン、のんた丸孝氏は、忙しかった時期のことについて「4時間は寝ていたかな。休みはもう半年ない。家出を考える。そして本当に家出した。2~3日で帰ってきたが。やっぱやらなくちゃな、という"刷り込み"があるので。クリスマスの前の締め切りに爆発した。肛門(痔)が。痛くて歩けない」と振り返る。通院すると"即手術"という重症だったが、薬を処方してもらい、執念で漫画を描ききったという。「座れもしない。立膝をついて漫画を描いた」。