多摩川最大の支流と言われる、東京・あきる野市を流れる秋川。台風19号による大雨で水位が上がる多摩川の状況が注目されていた12日、秋川でも堤防が決壊し氾濫被害が発生していた。
 当日撮影された動画に映る、今にも道路へ押し寄せようとする濁流。また、川の水が氾濫したところでは、地盤がえぐれ車や住宅が流されそうになるなど、いたる所でその爪痕が残っている。
 堤防の決壊は数十メートルに及び、現場では懸命な復旧作業が行われていた。秋川の水位は15日午前もまだ高い状態で、地元の住民からは「(普段)あんまり水ないんだよね。昔はそこそこあったけど。びっくりした。すごい台風だったということ」「あれだけ穏やかな秋川がこのような被害をもたらすなんて驚き。考えられない」と不安の声が聞かれた。