<大相撲九州場所>◇中日◇17日◇福岡国際センター
 17日に行われた大相撲九州場所の中日で、館内はもちろん、行司の木村晃之助も驚きを隠せない立ち合いが行われ、一時騒然とする場面があった。
 驚きの立ち合いを披露したのは、前頭六枚目の炎鵬(宮城野)だ。対する前頭九枚目・豊山(時津風)は、金沢学院東高校の先輩に当たる力士。互いの手の内を知ってのことか、計3度の立ち合いはいずれも“普通”ではなかった。
 1度目、両者手をついて立った、かに思われたが……中腰姿勢で正対し、様子を見合う二人。あまり見られない光景に館内がざわつくと、木村晃之助は左手を前に出して立ち合いを制した。2度目の立ち合いでは、呼吸が合わず立てない豊山に炎鵬がつっかけて未成立。3度目の立ち合いともなると、高まる期待感に館内のざわめきが収まらない。