若者を中心に警官隊との激しい衝突が続いた香港。大規模なデモ活動などが影響し、区議会議員選挙では民主派が8割超の議席を獲得し圧勝する結果となった。
 実はこうした民衆による動きが起きているのは香港だけではない。いま世界的に反政府デモの波が押し寄せている。
 イスラム教シーア派大国・イランの影響力が強い中東の国々では政治不安が広がり、レバノン共和国で10月、サード・ハリリ首相が辞任に追い込まれた。政府への抗議活動の引き金は、スマートフォンの通話アプリ「ワッツアップ」への課税方針。生活苦や汚職に対する市民デモは瞬く間に広がり、国のトップを追い詰める結果になった。