北朝鮮の核・ミサイル問題が再び緊迫の度合いを高めている。5月以降、少なくとも4種類の新型ミサイルを20発以上も発射してきた北朝鮮に対し、表立って問題視はせず、静観の姿勢を見せてきたトランプ大統領。しかし、8日に北朝鮮メディアが発表した「非常に重大な実験」への懸念を受け、アメリカは国連に緊急会合開催を要請した。
 この「非常に重大な実験」とは何だったのか。米CNNテレビは、北朝鮮の東倉里にある「西海衛星発射場」の衛星写真を分析した結果、土砂が吹き飛ばされた形跡があるとして、ロケットエンジンの燃焼実験が行われた可能性が高いと報じている。また、このエンジンが大陸間弾道ミサイル(ICBM)のものだったとの報道もある。東倉里は2018年9月19日の平壌共同宣言で恒久的に廃棄されたはずの施設だ。