ゴーン被告の逃亡先であるレバノンまでの足取り、そして多くの協力者がいたことが明らかになってきた。
 住居を出た後、近くのホテルで逃走を手助けしたとされる外国人の男2人と合流、タクシーで品川駅まで移動し、新幹線で新大阪駅に向かったという。そして3人は関西空港近くのホテルに入ったが、1時間半後に出てきたのは大きな黒い箱を運ぶ男2人だけ。つまり、ゴーン被告はこの箱の中に入っていた可能性があるというのだ。トルコ紙「アクシャム」は、関西空港のプライベートジェット専用ゲートにあるX線検査の機械には箱が入らないため手持ちの探知機で検査を受けたが、気づかれることはなかったと報じている。そして米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、逃亡劇には10~15人が関わり、少なくとも10カ所の空港を下見した上で、関西空港の脆弱性を確認したと報じた。