感染拡大続く新型コロナウイルスへの危機感からか、政府はスマホのBluetooth機能を使い、感染した人と濃厚接触した人を把握できるアプリの開発・導入を検討しているという。他国のように感染経路の把握を徹底することは重要だが、そもそも人が出歩けば、感染は食い止められない。更なる自粛、更なる対策を繰り返す日々は、いつ終わるのだろうか。そして技術は、そこにどう貢献するのだろうか。
 内閣府IT担当副大臣で、政府の新型コロナ対策でIT活用を担うテックチームの事務局長を務める平将明衆院議員は「シンガポールが先行事例だと思うが、国家主導でアプリを入れてBluetoothをオンにしてもらい、例えば2m以内に20分間以上いた人などをリスト化すれば、検査で陽性になった人と接触した可能性のある人を把握することができるようになる。当然プライバシーには配慮し、データの匿名化、暗号化はされている。既にインドやヨーロッパでも導入されており、さらにGAFAも含めた大企業も研究をしていると聞いている」と話す。