2枚で3300円“アサヒノマスク”炎上も…実は老舗企業が手作業で作成 洗えば150回、1回あたり11円
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 安倍晋三総理が緊急事態宣言の日本全国拡大について会見した際、SNSユーザーの一部が少しざわついたやり取りがあった。

 朝日新聞の記者が安倍総理に対し、政府配布の布マスク、さらには歌手・星野源とのコラボ動画について批判の声が出ていること、そして一連の新型コロナウイルスの対応について、自身でどう評価しているか、と質問した際のことだ。安倍総理の回答は以下のとおりだった。

▶【動画】1回あたり11円 洗えば150回使える「アサヒノマスク」

 安倍総理 「例えば介護施設等々については布マスクを配布させていただきました。今ご質問いただいた御社のネット(通販)でも布マスク3300円で販売しておられたということも承知をしていますが、そのような需要も十分にあるという中においてですね、我々もこの2枚の配布をさせていただいたというこういうことでございます。」

 この「御社のネット」は、朝日新聞の通販サイトを意味する。安倍総理が“アサヒノマスク”に言及したことで、ネットは一時、炎上状態に。販売されていた2枚で3300円、1枚あたり1650円と使い捨てマスクに比べて割高感のあることに、品薄に便乗したマスク販売だと批判が殺到した。

 そんな中、総理官邸を訪れたのが大阪・泉大津市の南出市長だ。自らつけてきたマスクを指差すと「2枚で3300円で、高すぎるんじゃないかとかですね、そういった話もありましたけども、実はこれ、泉大津の老舗の企業さんが手作業でこのマスクは作っています」と報道の前で説明した。

2枚で3300円“アサヒノマスク”炎上も…実は老舗企業が手作業で作成 洗えば150回、1回あたり11円
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 実はこのマスク、繊維のまち・泉大津でマスク不足を解消するため、地元企業とのプロジェクトで作られたもの。南出市長は「4層構造で、ガーゼを使ったり、中には不織布を入れたり、内側にはシルクを施すことで肌に敏感な方も使える、そしてこれ150回繰り返し洗っても使える」と語った。1枚1650円であれば、1回あたりは計算上11円に収まる。「こういった日本のモノづくりが正しく伝わることと、そういった思いで、これは官民挙げて、街を挙げてのマスクプロジェクトによって、マスク不足を解消しようとそういった志のある取り組みなので、そのあたりが正しく伝わってくれたらうれしい」と訴えた。

 老舗企業が素材にこだわり、手作業で作ったマスクに対し、実情を知らない人からは批判が殺到。南出市長は現場のモチベーションが少し下がってしまったのは事実だとともコメントした。

 官邸で木原総理補佐官と面会した南出市長は、安倍総理から「決してこの2枚3300円が高いと言っているわけではなくて、やっぱりそれだけの価値があるものだと、日本のものづくりの技術が結集されたものだというふうに認識しています」「共に頑張っていきましょう」とのメッセージをもらったという。

ABEMA/『けやきヒルズ』より)

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