検査に次ぐ検査と陽性者の隔離措置、アプリなどを使った感染者の行動監視を実施、3月末からは社会的な距離を保つ措置も導入し、感染拡大防止に力を入れてきた韓国。その甲斐あってか、新たな感染者数は日に日に減少、4月末にはついにゼロになった。そして6日からは、日常生活と経済活動とのバランスを考慮した“生活防疫”に移行。31の項目からなるガイドラインをベースに、制限緩和の動きが始まっている。
例えばソウルの国立現代美術館は事前予約制に加え、検温、マスク着用、間隔をあけるなどの対策を、ソウル図書館ではインターネット予約をした人に限り貸出を再開、返却は自動返却機を利用するという条件で開館。また、繁華街・明洞近くの展示施設やカフェも再開。市民からは「徐々に状況が収まっているので、心の閉塞感が少し消えた気がする」「今までは出歩けなかったのが、行けるようになったので外出できてうれしい」といった声が聞かれた。