最年少名人にして十七世名人、日本将棋連盟の会長職も務めたことがある谷川浩司九段(58)が、未来の将棋界について「短い時間で楽しんでいただく将棋が増えていく」と予想した。近年、テレビだけでなくネットで対局が配信されることも増えたことで、ファンがより手軽に対局を楽しめるようになった一方で、必ずしも半日がかりといった長時間対局が放送・配信に向いているかと言われればそうでもない。長時間対局の代表格である番勝負にも57回出場、タイトル27期の実績を誇る谷川九段が、短い言葉ながら的確に未来の将棋界について指摘した。