将棋のAI(ソフト)全盛期である現在、若手だけでなく中堅、ベテラン棋士もソフトを用いて研究することが増えてきた。「終わった戦法」と言われたものが再評価され、最新の戦型として生まれ変わることもあり、人の力のみで研究してきた棋士からすれば、まさに目から鱗ということも珍しくなくなった。最年少タイトル獲得に向けて大注目の藤井聡太七段(17)も日々の研究にソフトを取り入れているが、快進撃を続ける天才棋士について、ベテラン中川大輔八段(52)は「AIで強くなるのは当たり前じゃない。そんなに甘いものでもない」と指摘した。