関心がある政治・経済・社会のニュース、第1位は「少子化対策」43.0%で年々増加

 今年最も関心が高かった政治・経済・社会のニュースは、政府の重点施策としても打ち出されている「少子化対策」で43.0%だった。2年で8.2ポイント増加し、半数に迫る勢いで上昇している。続いて、「働き方改革・女性活躍推進」が37.4%、「教育改革・子育て支援」が35.6%だった。

「ワーキングホリデー」への関心が急上昇、一方で「海外旅行」は低下

 海外志向に関する8つの項目について関心度合いを尋ねた。コロナ禍において下降気味だった「外国語習得」が今年は持ち直し、66.8%が「関心あり(関心がある、やや関心があるの合計)」と回答した。昨年から急増したものは「ワーキングホリデー制度の活用(45.8%)」で昨年から8.2ポイント増加。一方で、「海外旅行(63.2%)」は昨年から2.6ポイント低下し、円安が影響していると考えられる。

配信動画がさらに人気上昇。利用率は「YouTube」が85.4%で圧倒的

 SNS動画サービスの利用状況を尋ねた。配信動画の人気が昨年よりもさらに上昇したことが特徴的で「YouTube」の利用率は85.4%で昨年よりも1.8ポイント増加、「TikTok」は53.0%で半数を超え、4年で4.3倍となった。見逃し配信の「TVer(41.4%)」も昨年から7ポイント上昇した。SNSの選択肢として今年の調査から新たに追加した「BeReal」と「Threads」は、誕生して間もないながらも「Facebook」よりも上回る結果となった。

ニュースソースとして“信頼できる情報源“の第1位は「テレビ」で54.4%

 ニュースや話題などの情報の入手先と、信頼できる情報源の第1位はともに「テレビ」で、他を引き離す結果に。その他の情報源の「SNS(個人アカウント)」や「動画共有サービス(YouTubeやTikTokなど)」は情報源としては根強い人気ですが、信頼度は低い結果となった。

「AI」に“期待“が57.0%、一方で「AIが、自分の仕事を奪う」と“懸念“も51.8%

 AI(人工知能)について、57.0%が「期待している」ものの、57.2%が「不安がある」とも回答し、いずれも昨年から約10ポイント急上昇していることが分かった。また、51.8%が「AIに仕事を奪われる可能性がある」と回答し、AIを脅威と捉えていることが示唆された。一方、AIに仕事を奪われないために何をすべきだと思うかを自由記述で尋ねると、「AIを使いこなすためにITスキルを磨く」、「人にしかできないクリエイティビティを発揮できる仕事に就く」、「対人関係を大切にする」、「AIが得意な単純作業の労働を廃止」などが見られた。

新成人の価値観、第1位は「自分らしさを大切にする」で半数超、「Z世代とまとめられる風潮」には肯定・否定ともに約3割で意見が分かれる

 自身の価値観や特徴を尋ねた。「自分らしさ(他者は他者、自分は自分)を大切にする」が51.0%で第1位、以下、「仕事よりプライベートを重視する」42.8%、「推し活にお金をかける」32.8%、「多様性を重んじる」31.2%と続いた。また、「Z世代とまとめられる風潮」に対しては、「ポジティブ(とてもポジティブ、ややポジティブの合計)」に捉えている新成人が28.6%、「ネガティブ(ややネガティブ、とてもネガティブの合計)」が29.8%で、ほぼ同じ割合でした。また、「どちらとも言えない」が41.6%と最も多いことも特徴的だ。

就きたい職業の第1位は「会社員」、上位に「クリエーター(ゲームやデザイン、音楽)」「起業家」がランクイン

 将来就きたい職業を尋ねたところ、第1位は「会社員」43.2%、第2位は「公務員」21.8%だった。堅実な進路選択が垣間見られるものの、3位には「クリエーター(ゲームやデザイン、音楽など)」、5位に「起業家」、7位にも「インフルエンサー(YouTuber、インスタグラマーなど)」がランクインした。

活躍を期待する2024年新成人ランキング1位は「張本智和(卓球選手)」、2位に「ラウール(SnowMan)」がランクイン

 最後に、今年の新成人のうち活躍を期待・応援する有名人を尋ねた。1位は「張本智和(卓球選手)」、2位は「ラウール(SnowMan)」、3位は「鍵山優真(フィギュアスケート選手)」だった。

■調査概要
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国、2024年成人式の参加対象者
※2003年4月2日~2004年4月1日生まれで、2024年(令和6年)1月の成人式の対象年齢
割付方法:男性250人、女性250人/合計500人
調査期間:2023年12月7日(木)~2023年12月14日(木)