貴景勝、大関の意地と誇りで初白星豊昇龍に大苦戦もなんとか勝利にファン「これは素直におめでたい！」

＜大相撲九月場所＞◇四日目◇15日◇東京・両国国技館

　カド番の大関・貴景勝（常盤山）が若手有力株の前頭筆頭・豊昇龍（立浪）を突き落としで下し、今場所初白星を挙げた。大関の意地を見せた取組に、視聴者からも「おめでたい！」「よかった！」といった声が寄せられた。

　首の負傷により先場所を途中休場し、今場所をカド番で迎えている貴景勝。初日から満足のいく相撲が取れず3連敗を喫していたが、気鋭の若手・豊昇龍の挑戦を受けた四日目の取組では、立ち合い素早い突っ張りで前進。一時は鋭く前に出る豊昇龍に押され、右下手を取られたものの、それを巻くように抱えた貴景勝は、最後は土俵際で突き落としを決めて辛くも勝ち星を挙げた。敗れた豊昇龍は3敗目を喫した。

　貴景勝の今場所初白星を受けて、ABEMAで解説を務めた元前頭・玉飛鳥の熊ヶ谷親方は「勝ったことは良かったです」と一言。続けて「ただ、内容的に言ったら豊昇龍がいい相撲でした」と豊昇龍の落ち着いた取組を評価しつつ、貴景勝について「初日ですから、精神的にもカド番で3連敗といろんな思いがある中での土俵なので、勝ちということがまずなによりも良かったんじゃないですかね」とエールを送った。

　苦しい相撲に耐えながら逆転勝利を果たした貴景勝に、視聴者も「よし！」「意地を見せた」「これは素直におめでたい！」「よかった！」「とりあえず流れを作ろう」と盛り上がりを見せていた。
（ABEMA／大相撲チャンネルより）