<大相撲九月場所>◇十日目◇21日◇東京・両国国技館
前頭九枚目の英乃海(木瀬)が前頭十七枚目・千代の国(九重)を寄り切りで下した一番で、熱戦の末に敗れた千代の国が土俵を割った直後に酸欠状態でよろめく一幕があった。この一番に実況も白熱。解説を務めた元大関・琴奨菊の秀ノ山親方が「圧が凄くて集中できない(笑)」とユーモアを交え、実況にツッコミを入れる場面も見られた。
立ち合い激しく突いて出た千代の国。一方の英乃海が前に出て組み合うと、両者一歩も譲らずに白熱した攻防へ。まわしに手がかからず、土俵中央で組み合うと館内からは拍手が沸き起こった。最後は抱え込むように両上手を取った英乃海が一気に前に出て寄り切って4勝目を挙げた。一方、3敗目を喫した千代の国は土俵を割った直後に酸欠状態に陥ったのか、フラフラとよろめく場面も。異常事態を察した英乃海は千代の国を抱えるように咄嗟に手を差し伸べた。
ABEMAで大相撲の初実況に臨んだフリーアナウンサーの生島ヒロシ氏は「おととと……いやあ、いい相撲でした」など、手に汗握る取組に実況ならぬ絶叫。解説を務めた秀ノ山親方は「いい相撲です」と切り出すと「お互いにいいところが出たんですけど、途中からは相撲よりも実況の圧の方が凄くて集中できない(笑)」とユーモアを交えてチクリ。一方の生島氏も「ハハハ、すいません(笑)」とハイテンションで応じた。すると秀ノ山親方は「けれど、そういう気持ちで一緒に戦うのがやっぱり相撲だと思うので、本当にありがたいです」とその場を収めた。
よろめく千代の国の姿に、視聴者からは「おっとっと」「フラフラ大丈夫か?」など心配の声が上がったが、中には千代の国を抱えるように庇った英乃海の咄嗟の振る舞いに対して「やさしい」「英乃海のやさしさが好き」などの反響も寄せられた。両力士の熱のこもった取組を受け、館内にはしばし拍手が沸き起こった。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
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