将棋の王座戦五番勝負の第3局が9月22日に行われ、永瀬拓矢王座(29)が木村一基九段(48)に131手で勝利した。これによりシリーズ成績は永瀬王座の2勝1敗となり、3連覇に王手。2年ぶりのタイトル獲得を目指す木村九段はカド番に追い込まれた。
【中継】王座戦 五番勝負 第三局 永瀬拓矢王座 対 木村一基九段

 永瀬王座の先手番で始まった一局は、相掛かりの出だしに。夜戦に入るまで形勢では全く互角と両者譲らず、勝敗の分かれ目が見えたのは最終盤に入ってからだった。微差の攻防が繰り返される中、木村九段が永瀬王座の竜を攻めに行ったところを、永瀬王座はこれを見捨てて木村玉を強襲。この決断のよさで瞬時にリードを奪うことに成功した。その後は木村九段も粘ったものの、永瀬王座は自玉の安全度を確保しながら、確実に勝ちを収めた。