将棋親善大使・伊藤かりん、乃木坂46の経験活かし全力予想「女流のみなさんは、みんな仲がいいイメージです」/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 将棋親善大使で元乃木坂46伊藤かりんが、女流棋士による初の団体戦を大予想だ。男性の棋士が出場しているプロ将棋界の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」が好評のうちに幕を下ろした中、続いて行われるのが熱き女流の戦い「第2回女流ABEMAトーナメント」。第1回の個人戦から、こちらも団体戦へと様変わり。ドラフト会議での指名から試合まで、女流棋士の関係性が見える新たな戦いが繰り広げられる。「男性大会の盛り上がりは今年もすごいので、それを女流で見られるのは楽しみです。女流のみなさん、みんな仲がいいイメージがあるので予想が難しかったです」と、将棋界にも知り合いが多い伊藤であっても、ドラフト予想は悩ましい様子。それでも、これまで蓄えた情報を元に、チームの予想を立ててみた。

 男性棋士が15チームに分かれ、計45人が出場した第4回ABEMAトーナメント。「チーム数が多い分、私がお世話になっている先生もたくさん出ていましたし、いろいろな楽しみ方ができました」と、試合前のチーム動画、対局、それを見守る作戦会議室の様子など、すっかり堪能した。「糸谷哲郎八段のチームの、バンジージャンプがすごかったですね(笑)。先生方は、1日に3局とか、それ以上指すこともそんなにないと思うので、体力戦でもあるんだなと思いました。いろいろな映像が見られましたし、それでいて対局の時はキリッとする、そのギャップが楽しめました」と、満喫した。

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 棋士の素顔と真剣な戦いぶりを十分に楽しんだだけに、今回の女流団体戦への期待も大きい。ただ、男性の棋士よりも女流棋士の関係性の方が見えにくいというのが、正直なところだ。「イベントに参加させていただくこともありますが、だいたいが男性の棋士がたくさんいらっしゃって、女流の方が1人か2人。なので、そのあたりのつながりがよくわからないんですよね」。男性の棋士に比べ人数も少ない女流棋士。全員が近そうなだけに、その中でグループ分けを考えるのが難しそうだ。

 女性が集まるといえば、伊藤も元乃木坂46のメンバーだけに、よく知るところ。「乃木坂46は、1人の時間を大切にもするし、みんなで『きゃー!』っていう、まさに女子の時間を区別できている感じですね。40数人いても仲はよかったですが、全員でつるむわけでもないし、そこから共通点のある子を見つけて、一緒にいる時間が長い子もいました」。そんな女性グループでの経験を働かせて、ドラフト予想にも役立てた。

 まず考えたのは、女流棋界の第一人者、里見香奈女流四冠のチーム。過去には就位式にも参加し、連絡先を交換している間柄でもある。その存在だけでも十分にインパクトがあるが、やはり妹である里見咲紀女流初段がいるため、指名するのかしないのかは、考えどころだ。「Twitterを見ていても、お二人はすごく仲がいい。咲紀さんには、私が以前出演していた将棋フォーカスにもゲストで来ていただきました。傍から見ていると、咲紀さんの方が香奈さんをぐいぐい引っ張っている感じですよね」と、プライベートでは妹の方が積極的だと見ている。期待も込めて里見姉妹のチームが誕生するとしたが、あと1人はどうするか。「悩んだんですけど、ここは同門ということで島井咲緒里女流二段を入れてみました」と、里見姉妹と同じ森けい二九段の弟子を選択。これでチーム里見が完成した。

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 次に考えたのが、渡部愛女流三段のチームだ。ここには伊藤自身との共通点がある。将棋界でも部活動があるフットサルだ。「渡部さんとは、フットサルをやったことがあるんです。そのつながりで室谷由紀女流三段、塚田恵梨花女流初段も入れてみました」と、ボールを蹴り合う仲間でのメンバー構成。さらに「できれば監督棋士には渡辺明名人に入ってほしいですね」とにっこり。フットサル部の中心人物である渡辺名人が、将棋でも監督に就任すれば、まさに万全だ。

 この他、姓も同じ伊藤沙恵女流三段について「同い年ということもあって、93年組を作りたくなりました」と、香川愛生女流四段、堀彩乃女流1級のチームもイメージ。また、第4回ABEMAトーナメントで大活躍した藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖)、高見泰地七段、伊藤匠四段のチーム「最年少+1」をヒントに、リーダーとして最年少の山根ことみ女流二段のチームをイメージ。10代から加藤結李愛女流初段、野原未蘭女流初段という2人を加え「平均年齢20歳ぐらいですね。若い!」という次世代チームも考えた。

 指名の予想を立てたところで、今度は監督についても考えることに。チーム渡部の際には、フットサルつながりで渡辺名人を候補に挙げた。「ずばずばと言われますが、すごく優しい方ですよね」と歯に衣着せぬ物言いは、確実に女流の力にもなるとした。スーパーレジェンド羽生善治九段については「頼んだらやってくれる方ですが、指名した側の結果が伴わない時のプレッシャーが…」と苦笑い。また、チームの雰囲気作りという点では、第3回、第4回とABEMAトーナメントに出場した鈴木大介九段に触れ「放送を見ていて、鈴木先生の空気づくりがめちゃくちゃよかったです!棋士同士、技術的なことも大事だとは思うんですけど、負けて落ち込んじゃっている時とかに『どうにかなるよ!』という感じを求める方もいると思うので」と、監督兼ムードメーカーになると期待した。また自分の師匠である戸辺誠七段についても「すぐスポーツに例えるんですが、それがすごくわかりやすいんです。戸辺先生は攻め将棋、女流の方も攻め将棋なので、監督にいいんじゃないでしょうか」と推薦した。

 男性の棋士より対局が放送されることも少なく、ましてや団体戦では初めて放送されるこの大会。乃木坂46時代を振り返り「番組企画のチーム戦とかでは、本気でしたよ。『絶対負けない!』という気持ちでやっていましたから(笑)」と明かした伊藤。女流棋士が見せる普段の爽やかな表情と、対局時に見せるとした表情。今回もファンとともに存分に楽しむことだろう。

◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)
 

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【中継】第2回女流ABEMAトーナメントドラフト会議
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第4回ABEMAトーナメント
第4回ABEMAトーナメント
【動画】個人・団体4連覇を果たした藤井聡太三冠
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