中学生でプロ入りし、わずか5年のうちに三冠保持者にまで駆け上がった将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)。10月から行われる竜王戦七番勝負では、王位戦、叡王戦で戦った豊島将之竜王(31)と、今年3度目のタイトル戦を行う。これも奪取すれば現役最多の四冠、さらに棋士の序列1位にも浮上するという大チャンスに、本人以上に周囲のファンのテンションが上がっている。近年、急速に将棋熱を高めたお笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄もその一人。藤井三冠が、最年少での三冠を達成した9月13日の叡王戦五番勝負の第5局も、終局の瞬間を楽屋で見守っていた。「▲9七桂、あれがやっぱりすごかったですよね」と、勝利を決めた絶好手について触れたが、直後「そのすごさが僕らにはわからない」と、素直なコメント。アマチュア高段者であっても、その意味を理解しづらい中、わかりやすく伝える解説棋士に感謝しきりだった。