<大相撲九月場所>◇十四日目◇25日◇東京・両国国技館
前頭六枚目・宇良(木瀬)が、前頭十四枚目・魁聖(友綱)をらしさのある決まり手「足取り」で破り、館内を沸かせた。勝敗が決まった瞬間、よろける魁聖を宇良が支えるような場面もあったが、この姿に相撲ファンからは「気遣いも素晴らしい」「宇良ちゃん優しいなぁ」などの声が寄せられた。
足取りとは相手の下にもぐり込み、両手で相手の片足を抱えて倒すか土俵外に出すという決まり手。比較的、小柄な力士が得意技とする。レスリング経験者の技巧派で、ファンから"宇良スペシャル"と呼ばれる反り技を得意とすることでも知られる宇良は、身長194センチ体重194キロと大柄の魁聖に対し、立ち合いからぶつかっていき、相手の中にもぐろうとする。頭をつけ、両者が状況を伺っていると、宇良は足取りを繰り出し、魁聖は土俵を割った。
この一番を受け、ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「立ち合いから当たっているんですけど、魁聖が怖がっちゃってますよね。腰が引けてるんですよ」「宇良が何をやってくるんだろうと、精神的に恐れてるんですよね」と指摘。「そういうメンタルの面で魁聖は最初から負けてましたね」と締めくくった。
十四日目が終了した時点で6勝8敗と負け越しが決定しているが、今場所も技巧派の力士として相撲ファンを魅了した宇良。花田氏は「宇良にはもっと番付上がってもらいたいですね」と期待を込めていた。なお千秋楽、宇良は前頭十五枚目・一山本(二所ノ関)と、魁聖は十両二枚目・大奄美(追手風)と対戦する。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
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