加藤桃子女流三段、ターゲットは優勝1つ チームメイトには「向上心のある方、心臓に毛が生えている度胸のある方がいい」/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 もちろん楽しむ。ただ、やはり勝負事なら勝ちに行く。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」にリーダーとして臨む加藤子女流三段の意気込みだ。男性棋士による「第4回ABEMAトーナメント」も、各棋士の素顔と真剣な表情の両方が楽しめたと好評だったが、加藤女流三段はドラフトで指名する女流について「将棋をたくさん指し手、お互い競い合うというか、高め合っていきたいです」と、笑顔ながらもガチモードの言葉が続いた。

【動画】ドラフト直前 加藤桃子女流三段インタビュー

 現在、女流のタイトルは里見香奈女流四冠、西山朋佳女流三冠が2人で占めている。その間に割って入ろうとする一番手になっているのが、加藤女流三段だ。9月23日に開幕した大成建設杯清麗戦五番勝負では、里見女流四冠に挑戦している。13日には、王座戦の一次予選で所司和晴七段にも勝利。男性棋士にも引けを取らない強さを持っている。

 他のリーダー棋士が、今大会に向けて楽しむことをテーマにする声も少なくない中、加藤女流三段は、勝利と成長を求めている。「雰囲気よくやっていきたいと思っていますし、3人に共通点があれば、それで盛り上がっていきたいです」と、いいムードを作ることも念頭に置きながら、指名する女流棋士は「向上心がある方、心臓に毛が生えているような度胸がある方がいいかなと思っています」と、エンタメ要素よりもかなり将棋重視という人選になる。

 大会への意気込みを聞かれ「3人で優勝を目指して頑張っていきたいです。力を合わせて、私自身も一生懸命勉強して、この大会で力をつけていけたらと思っています」と、最後までブレずに答え続けた加藤女流三段。3人での作戦会議室も、ファンがイメージする素の表情とは違った、本気の研究・検討が見られるかもしれない。

◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】ドラフト直前 加藤桃子女流三段インタビュー
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【動画】第2回女流ABEMAトーナメント ドラフト会議
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【動画】ドラフト直前 里見香奈女流四冠インタビュー
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