昨期はEX風林火山のメンバーとしてMリーグを制した滝沢和典（連盟）。今期はライバルとされる佐々木寿人（連盟）が属するKONAMI麻雀格闘倶楽部へ移籍し、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」10月5日の第1試合では早速、チーム開幕戦を任された。結果は、2着。あと少しでトップというところでTEAM雷電の萩原聖人（連盟）に逆転を許し、試合後のインタビューでは苦笑いを浮かべた。
【動画】新天地の初戦を振り返る滝沢和典
新天地での初戦は、オーラスまでトップ目を走っていた。ところが、ここから3着目の萩原が懇親の満貫ツモ。及第点の2着とはいえ、勝利目前だったため「最後に戦わないという選択肢を取ったら、見事に満貫をアガられた」と苦笑いに悔しさが滲んだ。萩原に満貫を放銃してしまったら3着へと転落する状況だっただけに、滝沢は「普通の降りだとは思う」とオーラスでの展開を振り返ったものの、「もし、先に戦う意思を見せていたら、また違う結果だったのかな」と後悔。一方で、「その時は、また逆転されているかもしれない」とも答えた。
新チームへの移籍による心境の変化について聞かれると、滝沢は「新しい気持ちで…と思ってます」とコメント。南2局、セガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）のリーチに対して降りずに押し続けるなど、この試合での滝沢の戦いぶりを解説者の渋川難波（協会）らは、超攻撃的な麻雀を特徴とする「KONAMI麻雀格闘倶楽部らしい戦いぶり」「いつもよりファイトしている」「ニュー滝沢選手」などと評したが、滝沢自身は「それは気のせい」「練習をしてきた結果」とし、「もし、本当にイズムがあるなら、最後は攻めた方が、3着に落ちてもいいから攻めた方が良かったのかもしれない」とマイペースぶりを見せた。
「あそこまで行ったら、どうしても取りたかった」。飄々とインタビューに答えた滝沢だったが、移籍後の初戦、最後の最後で2着に転落したことは、やはり猛烈に悔しかった様子。ただ、視聴者からは「素敵なバランスでしたよ」「プラスならオッケーよ、オーラスのあれは仕方ない」「滝沢プロナイス2着」といった応援コメントが多数寄せられ、「KONAMIのユニも似合ってますよ」などと新天地での活躍に期待するファンも多く見られた。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
