ネットで話題の万世橋“謎の地下エリア” 行政が調査結果を掲載 担当者「謎のままでもいいかもしれない」
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 「あれは一体何なのか?」「何のためにつくられた?」

 相次いで寄せられる、疑問の声。今、とある場所がネットで話題を集めている。舞台となっているのが、東京・秋葉原。今や文化の発信地として「オタクの聖地」とも呼ばれている。

【映像】万世橋“謎の地下エリア”の正体

 そんな秋葉原にある「万世橋」。神田川に架かる橋の1つで、かつてはこの地に鉄道の駅があったことでも知られている。この万世橋に関する疑問、それが「謎の地下エリア、めちゃくちゃ気になる」。

 話題となっているのは、橋の手前にある公衆トイレの下にある地下エリア。外からは階段があり、部屋のような空間があるのを確認することができるが、一般の人は入ることはできない。この空間に関する資料もないということもあり、長年「あの空間は一体何なのか」という声が上がっていた。

 ネットでも地下エリアの存在をめぐり、「なんのために作られたスペースなのか不明らしい 謎空間」「ホントに地下都市あったりしてな」など、様々な声が上がっている。

ネットで話題の万世橋“謎の地下エリア” 行政が調査結果を掲載 担当者「謎のままでもいいかもしれない」
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 そんな疑問を解決するために、ついに行政が立ち上がった。調査に乗り出したのは、千代田区の広報広聴課で、先月、区の広報紙にその結果が掲載された。

 調査を行った経緯について、同課の千野俊さんは「『これ何なんだろう?』と街の人からも、行政の中からもいろんなところから声は上がっていたんですが。今回コロナ禍というところで、人を集めないような企画を考えている中で、それだったらもともと人が行けないような所をご紹介すると、いい息抜きになるんじゃないかと思って今回特集をやりました」と明かす。

 広報紙に掲載されている写真を見ると、公衆トイレの下をはしごで下り、薄暗い階段へ。そして、ついに謎の地下室に到達。長年、疑問を集め続けてきた地下室にあったものは……「空っぽな空間でした」(同)。なんと、目の当たりにしたのは、何もない空っぽな空間だったのだ。

 「壁面がタイルで覆われていて、それ以外は本当に何もなくて。小さなポンプなのか、ちょっとした機械みたいなものがついたスペースが、部屋の横に穴が空いて設置されている。何に使っているのか、容易には分からなかったような部屋でした」(同)

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 今回の調査で、この地下空間の謎を解き明かすことはできなかった。ネット上ではこの空間について様々な憶測の声も上がっているが、千野さんは「謎のままでもいいかもしれない」と話している。

 「例えば、トイレの下にあるので、トイレだったんじゃないのかですとか、あとは万世橋ってもともと水路の要所だったので、そこでの荷揚げに使ってた部屋なんじゃないのかとか。あとは、地下鉄の施設の近くだったんじゃないのかとか。調べていったり突き詰めていけば、何に使われていたかというのは明らかにすることは可能なのかもしれないですけど。ただ、歴史だとかがあふれる街なので、謎は謎のままにしておいたほうが夢があるのかなと思いました」(同)

 この場所は建築家の間でも話題に上がるそうで、建築家でモデルのサリー氏は「建築の界隈だと、定期的に話題にあがるような。『何だったんだろう?』って議論が湧き上がるようなロマンある場所だ。街の中を歩いていると、どこにも通じない階段や階段がないのに手すりだけ残ってるとか、そういう役目を終えた空間のことを『トマソン』と言ったりする。よく空中にドアの出入り口が残されてたりとか見ることがあるが、それを見つけると『ここに昔何があったんだろう』とロマンを感じる」と話す。

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 また、地下鉄工事の時の図面などが残っており、サリー楓氏は過去にブログで見たことがあるという。では、この場所はどのように使われていたのか。「私は船着き場なんじゃないかなと、場所的に。地下鉄ができたのが後だと思うので、以前から交通の結節点だったことを考えると、昔の物流は船だと思うので、そういう場所があってもおかしくないと思う」と推察した。(『ABEMAヒルズ』より)

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