将棋の竜王戦七番勝負の第1局が10月8日に行われる。3連覇を目指す豊島将之竜王（31）は、最強の挑戦者ともいえる藤井聡太三冠（王位、叡王、棋聖、19）を迎え撃つ。過去には竜王・名人、三冠も達成したが、このシリーズで失冠すれば無冠に。対局前日のインタビューでは「自分らしく積極的な将棋を指していきたいと思っています」と語った。
【中継】竜王戦 七番勝負 第一局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠
豊島竜王は、藤井三冠と通算17局指し9勝8敗。藤井三冠に対して勝ち越している数少ない棋士だ。ただ、今年度に入りお～いお茶杯王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負でタイトルを争ったが王位戦で1勝4敗、叡王戦ではフルセットながら2勝3敗で、いずれも敗れた。今年度に限れば3勝7敗と負け越しているだけに、この竜王のタイトルでは先輩の意地を見せたいところだ。
藤井三冠の印象については「大きく将棋が変化をしている印象は受けないんですが、中終盤の指し手の精度が非常に高くて、序盤の知識も豊富。その中でさらにどんどん強くなっているのかなと思います」と、成長も感じている。竜王戦と同じ持ち時間8時間の2日制だった王位戦では奪取どころか2局余して敗れた。「かなり厳しい戦いになると思っています」と、苦戦は覚悟の上だ。
改めて意気込みを聞かれると「2日制なので長いですけど、集中力を切らさずにいい将棋を指したいです」と語った。豊富な序盤の研究で早い段階からリードを奪えば、藤井三冠に“完封勝利”もできる豊島竜王。開幕局の序盤から目が離せない。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
