ひろゆき氏「制服ごときで貧富の差は隠せない」家庭の負担にも…“学校制服”の必要性
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 女子生徒の制服にスラックスを認める学校が増えている。女子スラックスを導入した神田女学園中学校・高等学校の宗像諭学校長は、スラックスを認めた理由として「最近の社会風潮やジェンダーレス化、LGBTQなど、心と体の不一致や不安感を覚えている子たちに配慮すれば、当然の流れとして取り入れたほうがいい」と話す。実際に神田女学園中学校・高等学校ではすでに3割程度の生徒がスラックスを購入し、状況に応じてどちらを着用するか選択しているという。

【映像】ジェンダーレスに配慮? スラックスを履いた女子生徒(19分ごろ〜)

 宗像氏は「色々な角度から考えるといる・いらないそれぞれの立場や考え方が出てくるのは当然だ」とした上で、「私の立場としては(制服は)必要であると考えている。制服を着ると『中高生である』ということで、社会的にもより守ってくれる可能性が高くなると思う。何を着ていいか分からないといった悩みがあっても、制服を着ていれば大丈夫だ。短い中高時代で制服を着て生きていくことは、生涯の中でも忘れられない思い出になると思う」と語る。

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 全国で活発化している制服見直しの動き。しかし、多様性や個人を尊重するのであれば、そもそも制服は必要なのだろうか。ニュース番組『ABEMA Prime』では、“ぬまっち先生”こと東京学芸大学付属世田谷小学校教諭の沼田晶弘氏を招き、議論を行った。

 はたして学校に制服は必要なのか。沼田氏は、制服は「あり」と回答。

「制服があると毎朝服を選ばなくていい。制服があることによって『あいつはおしゃれだ』『あいつはダサい』と言われない。とりあえずそれを着ればいい。うちに実習生が来ているが、彼らに聞いてみると大学生たちは『制服は便利だった』『あったほうがいい』と言っていた。うちの学校は私服だが、制服は『あれば楽かな』が僕の考えだ。着たくないなら、それでもいい。制服なしではなく『着てもいい』ぐらいがちょうどいい」

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 沼田氏の意見を聞いた「制服は“なし”派」のひろゆき氏は「沼田先生の意見は、僕のなし派と一緒ではないか」と指摘。

「僕の高校は私服で、制服を勝手に着ている子もいた。他の学校の制服を着る子もいたし、私服の子もいる。『着たければ着ればいい』は、制服なし派と同じだと思う。制服は『必ず着てください』というものだ」

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 元経産官僚の宇佐美典也氏は「制服は“あり”」と回答。

「僕は制服がある学校に通っていた。やはり制服を着て、同じ青春を過ごした仲間の絆は深まった。あと、お小遣いが限られている中で、服にお金を使うのがしんどかった。そういう意味でも助かったと思う。制服そのものは高いが、トータルで見たらたぶん安い。1年間ほとんど同じ服を着ている。コスパ面でもコミュニティ意識を高めるためにも制服がいいと思う」

 実際、コストパフォーマンスを考えると、制服と私服、どちらが安いのだろうか。

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 私服よりも制服の方が高いといったデータに、宇佐美氏は「私服の平均額の母体に制服の学校も含まれているのではないか」と指摘。地域によっても値段にバラつきがありそうだ。

 唯一、スタジオで意見を保留していたギャルタレントのあおちゃんぺは「なぜどちらか決まらないかというと、まず制服がない学校は私服登校になるから、そうすると貧富の差がバレやすい」とコメント。

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「いい服を着ている生徒もいれば、あまり経済的な余裕がない家庭で3パターンぐらいを着回しする生徒もいる。それがいじめになったりとか、『あの子はいつもあんな感じ』と言われたりすると思う。制服があれば、本当にお金の先入観なく過ごせるのだろうか。逆に制服自体の値段も高いと思う。私の高校はデザイン制服だったから10万円ぐらいした。うちもそんなに経済的に余裕がある家庭じゃなかったから、先輩にもらった。そもそも制服を買うことが経済的にきつい家庭もあると思う」

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 さらに制服の“デメリット”を見たあおちゃんぺは「うちの学校は着方でみんな個性を出していた」と指摘。

「スカートの丈を短くする子もいれば、逆にロングスカートの子もいた。靴下もハイソックスだったりルーズソックスだったり。制服があるからといって、そんなに個性ゼロにはならない。元が同じだからこそ、その人の個性が分かる。元が同じだからこそ『こんな着方するんだ』と気づく。だから、制服でも個性は出せると思う」

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 ここで、ひろゆき氏は「昭和の時代であれば『貧富の差を隠すために制服を導入しましょう』は正しかったと思う」とコメント。「今の制服はめちゃくちゃ高い。貧乏な家庭にとって制服に5万円はかなりきつい。あと子供は成長するので、途中で制服を買い換えなきゃいけないパターンもある。本当に貧しい家庭にとって、制服の負担は大きい」と述べた。また、たとえ制服があったとしても友人同士であれば、貧富の差は分かるという。

「同じ制服を着ていたとしても、貧しい家庭と金持ちの家庭は必ずバレる。同じ制服を着ていても、持っている文房具だったりとか、制服の下に着る中着だったり、遊んでいるゲームの話だったり、友達同士で『こいつ金持ちだ』って分かるだろう。制服ごときで貧富の差が隠せるというのは間違っている」

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 海外の制服事情を調べると、私服が多いアメリカは、貧富の格差、服の盗難などトラブルもあり、近年は制服を指定する流れが活発だ。フィンランドは、子供たちの個性尊重のため制服はない。中国はジャージが多く、貧富の差があっても安くて買いやすくなっているという。

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 また、自由化に向けて制服から私服登校に変えた岐阜北高校の調査では『規律が低下したか?』という質問に、約8割が「そうは思わない」と回答した。制服であるか、私服であるか、規律には特に影響はないようだ。

 最後に「皆の意見を聞いて決める」としていたあおちゃんぺは「ジェンダーの面もある。制服がないことで、自分の好きな服や自分が決めた性別で服を選べる。別に男性女性、二種類ではない」と決断。「制服は“なし”」と結論付けた。 (『ABEMA Prime』より)

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