服からマスクまで黒で統一したトータルコーディネートだ。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の予選Aリーグ第1試合、チーム里見とチーム山根の対戦が10月9日から配信された。チーム山根のリーダー山根ことみ女流二段は、ほんわかした雰囲気と整ったルックス、さらに女流トップに迫る棋力で人気だが、初の団体戦リーダーを務めるこの大会では、黒で通したファッションで登場。これに仲間やファンから「威圧感ある」「かっこよすぎ」といった声が相次いだ。
【動画】山根ことみ女流二段の黒統一ファッション
23歳の山根女流二段は今春にタイトル初挑戦。昨年10月から2月までに、歴代3位タイとなる17連勝を記録するなど、今最も注目される若手女流棋士だ。この大会では6人のリーダーの中でも最年少で、ドラフト会議にも恐縮気味に参加していたが、同世代の和田あき女流初段、塚田恵梨花女流初段を指名できたこともあり、大会本番ではさほど緊張する様子もなく、自然体で臨んでいた。
リーダーとして、チームを牽引しようと対局でも鋭い指し手を連発していたが、注目を集めたのがファッションだ。黒のワンピースに黒マスクという装いで登場。対局時には、その黒で統一した姿がさらに凄みを増したように見えた。チームメイトの和田女流初段が「黒マスク、威圧感あるね。服も黒いし、髪も黒いから」と口にすると、塚田女流初段も「かっこよすぎない?あれじゃん、渡辺先生みたいじゃん」と指摘した。この黒ファッション、将棋界の序列1位に君臨する渡辺明名人(棋王、王将)も時折取り入れることから、こんな会話も生まれた。ファンからは「山根ことみ」という名前から親しみを込めて「山猫」と呼ぶことから派生し「黒猫だ」というコメントまで見られていた。
◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)