チーム伊藤、優勝候補・チーム里見をフルセットで撃破!“ネバギバ”精神でカド番から3連勝/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の予選Aリーグ第2試合、チーム里見とチーム伊藤の対戦が10月16日から配信され、チーム伊藤がフルセットの末、スコア5-4で勝利した。優勝候補の筆頭に挙げられる相手に対して、リーダー伊藤沙恵女流三段が2勝を挙げる活躍。室谷由紀女流三段、石本さくら女流二段もそれぞれ勝利を挙げるなど、チーム名「ネバギバ」(ネバーギブアップ)のとおりに、粘り強い戦いを続けたことで、大きな白星を手にした。

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 諦めない精神が3人の結びつきを一局ごとに強くした。チームとしての開幕局を、リーダー伊藤女流三段が自ら引き受けると、レジェンド清水市代女流七段と相居飛車の力戦形の一局に。「かなり緊張していました。やはり清水先生を目の前にしますと、緊張感が高まってきます」と、開幕局かつ大先輩との一局に、普段とは違うプレッシャーを感じながらも109手で勝利。その後は里見香奈女流四冠に惜敗したものの、スコア2-4とカド番になったところで、里見咲紀女流初段に快勝。後の逆転勝利を呼び込んだ。

 室谷女流三段は、厳しい戦いの中でも、特に粘りが光った。第3局、第6局ともに歴代最多のタイトル44期を誇る里見女流四冠と熱戦。どちらも惜敗はしたものの、白熱した一局としたことで、チームメイトに勇気を与えた。さらにスコア3-4と追い詰められた第8局では、タイトル43期の清水女流七段と大熱戦。206手の長手数の末に、この試合初勝利を挙げると「かなり精神的に追い詰められていたんですけど、大きなところで1勝を挙げられたので、正直ホッとしています。“ネバギバ”の言葉を信じて頑張ろうと思って戦いました」と、正念場で役目を果たして、ようやく笑みが出た。

チーム伊藤、優勝候補・チーム里見をフルセットで撃破!“ネバギバ”精神でカド番から3連勝/将棋・女流ABEMAトーナメント

 先輩2人の戦いぶりに背中を押されたのが22歳の石本女流二段だ。自身初対局となった第2局では、公式戦で3勝0敗と相性のいい咲紀女流初段に大熱戦ながらも、手痛い逆転負け。ただ第5局では清水女流七段に対して「ちょっと荒い攻めだった」と振り返りつつも、穴熊の堅さを活かしながら、思い切りのいい攻めに終始。本人にとってもチームにとっても大きな1勝を持ち帰った。クライマックスは最終第9局。咲紀女流初段との再戦になったが、一時は劣勢とも見られたところからひっくり返し、差をつけてからは落ち着いた指し回し。スコア2-4のカド番から逆転勝利の最後の1勝を持ち帰る大役を果たした。

 タイトル戦出場歴もある伊藤女流三段に室谷女流三段、若手成長株の石本女流二段と、棋力だけ見ても優勝候補の一角ではあったチーム伊藤。初戦から最多の9局を共に戦ったことで、チームとしては格段にレベルアップしながら、優勝候補も倒した。無事に決勝トーナメントに進めれば、今度は優勝候補の筆頭として考えなければいけない、そんな3人組になる。

◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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