将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が10月19日、順位戦B級1組で郷田真隆九段(50)と午前10時から対局を開始した。藤井三冠は、上位2人までの昇級争いで現在3番手の5勝1敗。初のA級に向けて、タイトル6期の実績を持つ強豪相手に、1敗を堅守することができるか。
【中継】順位戦 B級1組 第7回戦 藤井聡太三冠 対 郷田真隆九段
藤井三冠は今年度、タイトルをかけた番勝負や挑戦者決定リーグなど、これまで以上にハイレベルな戦いを続ける中でも高勝率を維持。2021年度の成績は、前日までに33勝6敗、勝率.8461で対局数、勝数は1位。勝率は3位だが、上位2人が1勝0敗という成績でもあり、前年度から続いた19連勝と合わせて、全4部門で実質的にはトップに立っている。
抜けた強さを誇る藤井三冠ではあるが“鬼の棲家”とも呼ばれるB級1組からA級に上がるのは至難の業。前半6局を終えて5勝1敗と好成績を収めてはいるが、現在のトップは無傷の6連勝を果たしている佐々木勇気七段(27)。さらに前年度の成績をもとにした順位で、藤井三冠の上を行く千田翔太七段(27)が5勝1敗で2番手。藤井三冠が昇級するためには、この2人のどちらかを追い抜く必要がある。
なお、今期A級への昇級を決められれば、藤井三冠には史上最年少での名人獲得の可能性が残る。来期、A級初参戦で挑戦権を獲得、さらに名人奪取に成功した場合には、谷川浩司九段(59)が持つ21歳2カ月という記録を更新できる。
持ち時間は各6時間で、先手は郷田九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)